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 松本のその日の愚痴やら萌えやら…。
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どうも、松本です。久々のPC投稿になります(笑)
簡単な独り言、アナウンス投稿であれば、スマホでも済むのですが、
それ以上となると、やっぱりPCが落ち着いて記事か書けますね(笑)
世の中、スマホ世界になっているようですが、やっぱり私はPCが好きですねぇ。

 ――とまぁ、そんな話は置いておいて、本日は番外組ネタを持ってまいりました。
内容としましては、小狐丸VS獅子王のお話です。ただ、表立ったバチバチはないです。
ただ、注意していただきたいのが、
小狐丸の一人称話なので、口調が怪しいのでエラいことになっているかと思います。
あと更にですね、勝手な面倒くさい設定がさらーっと出てきたりします。
なので、その辺りを薄目で流せるお姉様方、よろしくお願いいたします。

 では、どぞー。

 面白くない。とても――面白くない。
当然、喜劇的なものではなく――苛立っている、という意味で。


「なーなー主ー。次の戦に持っていく刀装だけどさー」

「………それはいいんだけど――ちょっと重いよ獅子王…」


 私が面白くない、その原因はぬしさまの背に張り付く最近鍛刀された太刀――獅子王。
つい先日までは、ぬしさまに対して無愛想で、無礼な働きも多かったというに――


「ちょっとならいいだろー」

「あー……うん…まぁ…」

「へへっ、やりぃ♪」


 ある日を境に、あの太刀はぬしさまへの警戒を一気に解き――で済めばいいものを、
どういう風の吹き回しかこの男はぬしさまに一気には懐きはじめた。
 彼奴の同居人――三日月曰く、あれは神子の畏ろしさを知っている。
故にそれを畏れて敬遠しているのだろう――と言った。
確かに、神子は畏れにして恐れの存在――敬遠することには頷ける。
…なれど、それ故に急に懐くことに合点がいかない。
今の今まで畏れ敬遠していたものを、たった一夜で――……うぬ?

「(いや、神子を畏れる者が、神子を食い物にはできぬ。
…それに敬遠する女に欲情するなど、よっぽどのスキモノ…。
――…であれば、ぬしさま自らが諭したか……)」


 ぬしさまは神子ではあるが、その本質は傲慢で強欲な人間――間違っても聖人のような尊ばれる人物ではない。
故に、ぬしさまは大なり小なり刀剣との関係に軋みがあり、
それをぬしさまは、前に立ち吼え、背で導くことで、その軋みをなしく、他者のより深いところに入り込むのだ。

 …おそらく、今回の獅子王のことも、結局のところは
ぬしさまのお力あってのこと――…要はぬしさまの望んだところ、ということなのだろう。
…微塵もおもしろくないが。

 獅子王、だけに、ぬしさまに懐く様子はまるで猫の様。
ゴロゴロと喉を鳴らしぬしさまに擦り寄る姿は――猫ではない。ただの私より小さな男だ。


「…………小狐丸…?」

 だ、だ、だ、とわざとらしい足音を立ててぬしさまの下へ近づく。
わたしの顔を見上げるぬしさまは私の様子に驚いておいでなのか、少し眼を丸くしている。
…して獅子王の方と言えば、自分とぬしさまの時間を邪魔された――もしくは、
邪魔されることを察してか、私に対して不満げな表情を向けていた。
しかし、私はどちらの驚きも不満も無視して――ぬしさまの膝の上に頭を預けた。


「…………どうしたの?」

「理由がなければこうしてはいけませぬか?」

「――…まぁ、そんなこともないけど…。…………髪、梳こうか?」

「おお、それは願ってもないっ」

 仰向けなり天を見上げれば、視界に入ってくるのは苦笑いのぬしさま――と、
「ぐるる…」と唸りだしそうな表情の獅子王。
してやった――そんな表情はおくびにも出さず、ぬしさまが私の髪を梳きやすいよう腹ばいになる。
すると、ぬしさまは白鼠の大和の名を呼び、私のためにぬしさまが用意してくださった櫛とって来るように大和に頼んだ。
 大和の到着を待つ間、ぬしさまは私の髪を解き、梳きやすいように背の方へとまとめていく。
時々触れるぬしさまの指先をこそばゆくも心地よく感じていくると、不意に「チュウ」というネズミの声が聞こえる。
その鳴き声の主――大和にぬしさまは「ありがとう」と言うと、私の髪を梳きはじめた。
 この時間は、私にとって至福の時だ。ぬしさまを独占している――それが強く感じられる故。
これは、私だけに許された――ぬしさまが私だけにしてくださること。
そう思うとなんともいえない優越感に浸ることができた。
主には三日月だが、今日に限っては――悔しかろう獅子王よ!


「……………なぁ、主」

「んー…?……ああ、重騎兵か軽騎兵にする話だっけ。そうだね、獅子王は統率能力がた――」

「あー違う違う」

「ん?」


 ぬしさま、手が止まっておりますぞ。


「それ、いっつもやってんか?」

「ううん、いつもではないよ。気づいた時か、小狐丸が頼んできた時にね」

「ふふ。言い出したのは、ぬしさまではありませぬか」

「まあねぇ」


 否定もせず、再度私の髪を梳きはじめるぬしさま。
そう、ぬしさまが私の髪を梳く――それは、ぬしさまからの
「髪、梳いてもいいかな?」という愛らしい申し出からはじまっている。
もちろん二つ返事で応じて髪を梳いてもらい、梳き終わり満足げなぬしさまの笑顔を見るのが――私の特権だ。
くくく、その時の三日月の悔しげな顔は見ものだったな。


「……今日ってさ、もう任務も演練ないよな?」

「うん。そうだね」

「ならさぁ――髪、解いてもよくね?」

「へ?」

「なんと?」


 思わず振り返れば、そこには驚いた表情を浮かべたぬしさまと、
楽しげ――それもいたずら方面へのそれを浮かべた獅子王。
彼奴の視線はぬしさまに向いており、ふいにニカと笑みを浮かべた。


 そんな感じの前編でした。後編は近いうちに晒せたらと思います。
ついでにいいわけも次の機会にまとめてさせてくださいまし!
では、へっぽこ話失礼いたしましたー!(逃)
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