松本のその日の愚痴やら萌えやら…。
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どうも、松本です。
最近、早朝に目が覚めて、手持ち無沙汰に
文章書きはじめる生活が続いておりまして、超眠いです。
今もまぶたがまぁ重くてつらい!
ただ、昨日の発言を有限実行するため、頑張って戦っております。眠気と。
では、手っ取り早く本題です。
稲妻11夢主が軽く小狐さんと三日月氏によって取り合いされます。
嫌な予感がした人は絶対に読まないでね!警告したからもうあとは自己責任だよ!
では、どうぞ――
どういうわけだか、私は割と狐と縁深く――懐かれることが多い。
ただ、それは結構危ない狐――というか妖狐に、だったりする。
だから――だからなんでしょうかね、この小と名に冠す大きな狐の刀剣に懐かれるのは。
私を股の間に座らせ、上機嫌なのは――小狐丸。
小狐、というがまったくもってその体は小さくない。寧ろでかい。
石切丸には負けるけれど、身長もさることながら、そのガタイも立派なもので。
私なぞ、すっぽり小狐丸の体に隠れてしまうぐらいだった。
…まぁ、太刀勢なら大概隠れてしまいますが。
意味もなく、ふと顔を上げ、小狐丸に視線を向けてみれば、
それに気づいた小狐丸が真紅の瞳を輝かせて「なんですかな?」と嬉しそうに言う。
本当に、特別な意味はなかったので、そのまま「なんでもない」と返せば、
小狐丸は落ち込んだ様子もなく「そうですか」とニッコリと笑った。
まだ審神者としての任について一ヶ月――そして小狐丸と出会ったのは二週間前のこと。
なのにこの刀剣は私に全幅の信頼を寄せている――変な話、ちょっと気持ち悪いくらいだ。
懐かれる、程度ならばまだわかるのだけれど、信頼を寄せる――となると話は変わる。
命を懸けた戦いにおける信頼である以上、誰しもが信頼するべき主を慎重に選ぶ。
だというのに、小狐丸は出会った瞬間に私のような小娘に対して膝をつき、頭の下げたのだ。
現存すれば、天下五剣に数えられたかもしれない――名高い名刀だというのに。
不意に私が手を挙げれば、それが意味するところをわかっている小狐丸が嬉しそうに頭を下げる。
ふわりとしたさわり心地のいい小狐丸の髪の毛が手のひらに触れて、思うがままに小狐丸の頭を撫でる。
そんなおよそ犬か何か扱いをされているというのに、小狐丸は嫌な顔一つしない――というか、寧ろ嬉しそうだ。
やっぱり何かが納得できなくて、小狐丸の頭を撫でながら視線を元に戻す――はずが、
不意に小狐丸に顎を掴まれ上を見上げた状態に固定される。
思っても見ない小狐丸の行動に、目を白黒させていると、小狐丸の顔が近づいてきて――
「これ」
「ぬおっ」
べちん、と小狐丸の額を刀で叩いたのは――三日月宗近。
名工・三条宗近が打った太刀で、その美しさから天下五剣に数えられる刀剣。
そして小狐丸も同じく三条宗近が打った刀なので、
兄弟に当たる――はずなのだけれど、正直この2人はあまり仲がいいとはいえない。
…ただ、2人とも大人なので大人気なく言い争ったり、
取っ組み合いの喧嘩をするようなことはないのだけれど。
「主よこちらへ――助平狐の毒牙に犯されるぞ」
「フッ、助平じじいがよく言う」
このように、静かに火花を散らしながらお互いを罵ること――が、多々ある。
…ただ、この助平うんぬんに関してはどっちもどっちだろ、というのが私の意見だ。
風呂を覗く――どころか、問答無用で入ってきたり、ピンポインと着替え中に部屋に入ってきたり…。
これが現代だった2人とも捕まってますよ。ホント。
――と主張しても、2人は不慮の事故だと言い張ってはぐらかすので、
正直もうほぼどうにかすることを諦めている。だって聞く耳もたないんだもの。
ため息をついて立ち上がる――と、はしと小狐丸が私の腕を掴む。
けれど言い聞かせるように名前を呼べば、少し不満げな表情を見せながらも手を離す。
…なんだか可哀想な気持ちになってしまったが、彼は飼い犬ではなく名高い刀剣だ。
そも、そんな感情を抱くこと自体が失礼な話だろう。
心の中で小狐丸のことを決着をつけ、今度は三日月に視線を向ける。
私が小狐丸から離れたことで、自分の思い通りにことが進んだことで、少し三日月は上機嫌に見える。
けれど、ちょっと気になることがあって「内番は?」と尋ねると、
ニコニコと笑顔だった三日月の眉間に一本しわが寄った。
これは、明らかにまだ行っていない。
我が家唯一の短刀――今剣とのコンビで馬の世話を任せていたのだけれど、
サボっていた――のかどうかはわからないが、とりあえず当番がここいるのはよろしくない。
それに、今剣が一人で馬の世話をしているかと思うとちょっと色々心配だ。
「主」
「なに?」
「近う」
こいこいと手招く三日月。彼の行動の真意は読めない――が、
おそらくこれに応えないと馬の世話に行ってくれない気がするので、
仕方なく言われるが三日月の元へ急ぐ。
一瞬、小狐丸のむっとした表情が見えた――が、あとでご機嫌取りをしてプラマイゼロとしよう。
残念(?)ながら、小狐丸にはそれが通用するから困ったもんだ。
三日月の前に到着して――顔を上げる、と三日月の顔が見える。
三日月もなかなかでかい。小狐丸よりはガタイはがっしりしていないが、
雅な服の下に隠されたその体は鍛え上げられたもの。
…そうですよ、風呂乱入事件で意図せず見るハメになったんですよ。
微妙に嫌な記憶を思い出して渋面になる。
けれど、それを気にした様子のない三日月はいつも通りに笑みをたたえたまま、
私の手を引き――必然的に、私は三日月に抱きつく格好になっていた。ぅおい。
「な、なに?!」
「はっはっは、じじいには若者の気が必要でな」
「なんじゃそれ。気力が必要なら言ってよ?」
「ふむ、そうか?ならいただくとしよう――」
「――は?」
なぜか、三日月に両手でがっちり顔を拘束される。
加えて、三日月の顔がどんどん近づいてくるんですが――
「三日月」
「む」
三日月の眼前に、小狐丸の刀が突き出される。
三日月を呼ぶ小狐丸の声は、私と一緒にいる時とは比べ物にならないくらい低くドスが利いている。
…けれど、そんな小狐丸の脅しも三日月には意味をなさないようで、曲げていた体を起こし両手を私から離す――と、
その一瞬の隙を突いた小狐丸が私の腕を取り、そのまま引き寄せた。こけるこける。
「これ以上のぬしさまへの無礼は見逃せんぞ」
「無礼――な。お前も同じようにしようとしたではないか」
「――故、私もお前と同じことをしたまでよ」
…なにやら、私に対して無礼な形で気力の供給を受けようとしていたらしい。
無礼な形?それってどういう――…あ、わかった。アレか。ああ、確かにアレは無礼だね。
無礼っていうか、セクハラっていうか――まぁ、とにかく許容できたもんじゃないね。アレは。
しかもアレ――口付けによる気力補給ってこっちにその気がないと意味ないし。
…はぁ、ある意味で2人には感謝だけれど、
それ一緒に腹に一発グーパンチ見舞いたい気もある。
それをぐるっとひっくるめて私が出した結論は――
「気力補給がしたいならしてあげるから――二人とも刀に戻って」
「「…………」」
両手を差し出して「ほれ」と促しても、二人は刀に戻らなかった。
そんな感じの御麟さんシリーズでした。
我が家にあるまじき糖分の高さです。砂糖吐くレベルじゃねぇぜ(笑)
でもこれ、楽しく書けちゃったんだぜ…。松本の変なスイッチ入ったくさい!!
全ては御麟さんのせいだぁあああ!!!(号泣)
…でもまぁ、このシリーズはネタリミッター開放して書いてるんで、
好きなこと書き放題で、気楽に書けるっちゃー書けるんですけどね。
まだフラストレーションが酷いので、ちょっとまだコイツで発散しようと思います。
して、UPできそうなものは、ブログに放置しようと思います。
では、今回はこの辺で――タラバ!
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