忍者ブログ
 松本のその日の愚痴やら萌えやら…。
[26]  [25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17]  [16
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

おこんばんは。もぐりきれていない松本です。めっちゃ、浮上してますね。
今回の作品は、前回を上回ってグロくなりそうな予感。
そーいうものを書きたい気分なのでご容赦を。

抽象的な描写で統一するつもりではありますが、
ついうっかりイヤンな単語が出てくる可能性があるので、
間違ってもグロ苦手な人は観覧せぬように!

いいか、私は忠告をした!
しかし、キミはそれを振り切って戦地に向かったのだ!
その選択の答えは君の責任だ。君以外の誰の責任でもないことを忘れてはいけない。
それを心得たのならば行くがいい!
気分を害しても、わ、私は責任をとらないんだからねっ!!(ツンデレ的な)


一人称・グロ・異常世界・食事


フワリフワリと淡い光が宙をゆったりと行き交っている。蛍だ。
だが、光は蛍にしては大きいし、明るい。
それに、この場所に蛍という存在はあまりにも不釣合いだ。

ここは、とある倉庫。夜ともなれば、人は滅多に近寄らない。
もしやってくる人間がいるとすれば、もっぽどの物好きか、後ろめたいものがある人間。
因みに、私はそのどちらでもない。
私は、後ろめたいものがある人間に用がある人間だ。

ズズ…ズズ…、ピチャピチャ…、ガリッ…!ブチブチブチ…!
そんな音をBGMに私はスーツケースに入った書類に目を通す。
もともと夜目が利く方だし、蛍たちの明かりもあってこの暗がりでも難なく情報は入ってきた。

書かれているのは麻薬取引についての書類。
麻薬の種類と効果の説明、密輸方法、麻薬の売買価格、販売ルート。
それらの情報がご丁寧に全て書き記されている。
これは間違いなく私が欲しかった情報。――いや、奪ってくるように言われた情報だ。

不意にガサガサと音が響き私を顔を上げる。
そして、音がした方向に視線をやる。だが、そこに広がるのはただひたすらに暗闇だけ。
しかし、その中に何かがいることはわかる。――いや、なにがいるかはわかっている。

「ごちそうさま?」

私が闇に言葉を投げると、音がこちらに近寄ってくる。
肯定と受けとっていいのだろう。
書類をスーツケースに戻して私はコンクリートの床にひざをつく。
すると、闇の中から相棒である彼女が姿を見せた。

「……お腹いっぱいになった?」

私がそう問うと彼女は少し間を置いてから頷いた。
…要するに空腹は満たされたが、満腹というわけではないのだろう。
しかし、今の状況では彼女に与えられるものなどなにもない。
今与えられるものは全て彼女たちの自由にしたのだから。
「う~ん…」と唸りながらぐるりとあたりを見渡すと、ひとつ餌になりうるものを見つけた。

だが、これは書類に記載されていない情報があった場合の保険。
なので、これを餌として彼女に与えてしまうと、大目玉を食らうのは私。
いつも苦労をかけている彼女たちの要求にはできるだけ答えてあげたいが、
流石に、上司に怒られるのは嫌だ。冗談で抜きで恐ろしいのだから。あの人は。

ピピピピ……ピピピピ……

ありきたりな着信音。
だが、逆にそのままの着信音を使っている人間が少ないので識別しやすくて便利。
そんなことを思いながら私は携帯電話の通話ボタンを押して「はい」と言葉を返す。
すると、新たに「保険」を見つけたとの報告。「了解」と返して電話を切る。
そして、ある場所に電話をかけて、こちらの「保険」をなかったことにしてよいか尋ねる。
電話の相手は完全に嫌そうな対応だったが、彼女たちのことを伝えると、しぶしぶ承諾してくれた。

電話を切って「ふぅ」と息を吐く。そして、彼女に向かってOKサインを送った。

すると、その私たちのやりとりを全て見ていた「保険」が騒ぎ出す。
罵倒、取引、謝罪、懇願。セオリー通りの順序で「保険」は喚く。
だが、残念ながらもう遅い。
私が彼女にOKサインを出した時点で、彼女たちは「保険」を餌とした認識していないのだから。

絶叫が空気を裂き、引き散られる音と滴り落ちる音が響く。
事が進むにつれて絶叫は小さくなり、最後にはプツリと止んだ。

「もういいの?」

ガサガサと音を立てながら彼女が戻ってくる。
意外にも早かった彼女の食事に驚きつつも声をかけると、先ほどとは違って彼女はすぐに頷いた。
「そっか」といいながら「保険」の成れの果てに目をやると、
彼女の子供たちが未だに「保険」の近くで蠢いていた。
「ああ」と納得して、私は笑顔で彼女に声をかける。

「お母さんだね」

私がそういうと、彼女は甘えるように私の足に擦り寄ってくる。
そうだね。お母さんだものね。
子供のために頑張るのがお母さんってものだよね。

そう思いながら彼女を撫でていると、食事を終えた他の相棒たちがやってくる。
「満足?」と問うと、全員ではないけれどすぐに頷いてくれた。
みんなの返答に笑顔を浮かべて私は「じゃあ」と言って、
みんなを持ち運ぶための「家」をみんなに向ける。
すると、みんなは文句ひとつ言わずに「家」に入っていく。
全員が「家」に入ったことを確認して私は倉庫を出る。
そして、また携帯電話で連絡を取った。

「この倉庫、当分封鎖してください」

電話の相手の「またか?」という言葉に苦笑いして私は言葉を返す。

「餌の活きがよかったもので」



わかる人には、とてもグロテスクな作品だと思っていただけると思います。
私も、書きながら「なんでこんな作品書けるんだ…?」と疑問に思ってしまいました。
そして、この状況で平然としていられるあの人にはビックリです。
いやぁ…、なれって恐ろしいね。もう、あの人にとって敵とみなされたものは、
全部相棒たちの餌ぐらいにしか思ってないんじゃないでしょうか。
異常な空間にいるから…、まぁ、仕方ないんですけどね。
それでは、今宵のあなたの夢が、グロいものにならないことを願って!タラバ!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人だけにコメントする。)
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
プロフィール
HN:
松本つきや
性別:
非公開
趣味:
夢小説、ゲーム、音楽鑑賞
自己紹介:
 自分のオリキャラに燃えるという不治の病を抱える変態+変人。リアルからかけ離れた世界をこよなく愛す。故に人外燃え!
アクセス解析

Copyright © オタケビ日記 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]